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映画 パッション・フラメンコ

 JR千葉駅から徒歩20分の映画館。雨の中、途中で道に迷い、親切な道案内をしてくれた女性、ギリギリに映画館に飛び込んだのに、厭な顔をしないで受付をしてくれた男性に感謝。とても嬉しい1日でした!

 

この映画館、珍しく自分の好きな静かな席で映画を観た。(席の指定は嫌いだ、空いている映画館で、ぴったりと隣に座る人がいる。指定席なので、移動できない。混んでいるのなら我慢するが、ゆっくり観たい。)

 

「サラ・バラス」スペイン人・フラメンコダンサー・振付師

サラのフラメンコに対する愛情がこの映画を見る者を釘づけにさせる。

1998年自分の舞踏団を立ち上げる。

パリ初演までの3週間、カメラが密着取材し、サラの魅力を映像にするドキュメンタリー映画だったのが、結局、1年間に渡り彼女を追いかける。

フラメンコの踊り手の表情は、いつも辛そうだ。パンフレットを読むと、ロマという民族の苦難の歴史・差別と偏見や恐怖を表現するものという解説があった。ダンサーは苦悩の表情で力強く踊る。つらく厳しい生活の中の喜怒哀楽が、歌(カンテ)・ギター(トケ)・踊り(バイレ)が強く激しく心を揺さぶる。

 

サラの声、「才能は生まれつきだと言う者もいる。私は反対だわ。才能を開花されるには努力が必要よ。必死に努力しないと」また「集中力のない者は失格。たるんだ者も。努力しない者には我慢できないの。さっさと消えて欲しいわ、どこかよそへ」

(人生の岐路で私たちは多くを学ぶわ。見極めなければ、自分がどの声に従うべきか)

誰もが、「サラの声に、愛情深く、𠮟咤激励されて、新しい世界に希望を繋ぐ!」