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6月に観た映画

〇君の名前で僕を呼んで

 幼い美少年と硬質な肉体の持ち主である大人の男性とのひと夏の恋。

美少年の家庭は裕福で、知識階級で、この恋に理解がある。。。

やっぱり、美しい人間は、高収入という「あるある都市伝説」が証明された。

貧しい美少年は映画として成立しないのか?と、どうでも良いことを考えていたら、

映画が終わっていた。(笑)

 

〇ゲティ家の身代金

前宣伝が、「億万長者なのに、孫が誘拐されても、1円も出さないドケチの祖父」という事なので、お金という視点で興味ある映画を選んでいるので、早速見に行った。

また「#me too」で主演俳優の交代劇があり、撮影のやり直しに、数人の俳優に支払った報酬金額に、「天地の開きがある」と前評判があり、すこぶる興味深い。

(裁判では、少しだけ女優の取り分が増えたらしい)

 

 さて、当時の50億円という身代金を結局は祖父が支払っている。

誘拐された子供は当時16歳。6ケ月間近く拘束され、解放され生き延びたが、結局は25歳で薬物中毒になり、病院暮らしで、54歳で亡くなった。50億円の支払う価値のある人間だと言う家族。なぜかその割には冷たそうね。誘拐犯の1人が一番拘束された子供にやさしかったような。そうよね。みんな事情があるよね。

 

〇ロングロングバケーション

老人問題を扱った映画「夫は、認知症」「妻の病名は、ガン」になった時この夫婦はどうしたのか?

病院に行く?介護施設に行く?いいえ、2人でバンに乗って旅に出ました。結末にびっくり!

 

〇ファントムスレッド

この題名の日本語訳 は「幻の糸」とも言い、

ビクトリア王朝時代に王侯貴族の服作りに携わったお針子達が長時間労働を強いられたため、ノイローゼになって、仕事が終わっても見えない糸を縫い続けた。

 

という事に由来するそうです。人智を超えた見えない力は、愛憎劇に加担して、こんな関係を良しとするのでしょうか?とっても怖い一筋縄ではいかぬホラー映画です。

デジタルでないフィルム撮影は、クラシックで甘美な色と光沢が表現されています。それだけでも、見ものです!美しいです!