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10月に観た映画

2018/10/17  女は二度決断する 2017年 ドイツ映画 

  カンヌ国際映画祭で女優賞をダイアン・クルーガーが獲得した。

この女優さん、ものすごくスタイルが良い。残念だが、この映画の登場人物の誰一人として共感して勘定移入できる人はいなかった。「移民問題」がこの映画の底辺に横たわる。主人公はドイツ女性、トルコからの移民男性と結婚する。しかしその男の職業は麻薬ディーラー。移民の仕事が人の幸せを無視することでしか生きられない現実。

彼は被害者であり、そしてもしかしたら加害者。幸せな家族が住んでいるのは、立派な豪邸。その家族を奪ったのは、ネオナチ。不幸の連鎖でしか問題は解決できないほど、社会は、破綻の方向に向かっているのか途方に暮れる。

 

 

「ウインストンチャーチル/ヒトラーから世界を救った男」2018年 イギリス映画

  第90回アカデミー賞で主演男優賞、

日本人初のアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞の受賞者辻一弘さん、

受賞おめでとうございます。

 

 戦時中の内閣執務室、そして女性秘書官がリアリティーを感じさせる。

1940年5月、ヒトラーはすでにチェコ、ポーランド、デンマーク、ノルウェーに侵略、フランスは没落寸前、イギリスで新首相として指名された、ウインストンチャーチル、65歳、迫りくるヒトラーの恐怖と交渉すべきだという議会の意見の圧力に戦いながら北フランスの港町ダンケルクに残した30万人の兵士たちを、軍艦だけでなく民間の小さな船を集め、無事に帰還させる。傲慢であり過去の失策から政党内では嫌われ者。しかし、素晴らしい「言葉の魔術師、」結果、イギリスは本土決戦を免れ、1945年第2次世界大戦が終結する。「言葉は人を恐れさせる。言葉は人を傷つける。言葉で人を悲しませる。そして言葉は人を殺める。しかし、人を救うのもまた言葉である。」