2月に観た映画

2019/2/13 「七つの会議」 2019年日本 119分

前時代的な日本の会社文化。自分が会社員だった昭和のバブル前の頃の会社の雰囲気だ。その頃の会社は、家族だった。人事部は、女性の募集をするときは、若手男性社員の結婚相手にふさわしい人を採用した。係長、課長、部長は、兄弟、長兄、父親との役目があり、女性の従業員を大切に扱ってくれた。重たい荷物は必ず持ってくれた。役目を逸脱しない限り。だから、部長が引っ越しをするときは、部下全員で日曜日に引っ越しの手伝いに行った。お正月には必ずあいさつに行き、お中元・お歳暮を贈っていた。「忠臣は二君に仕へず」という風潮の中で、転職は恥とされた。パワハラの解釈が現代とは違う。

 

2019/2/16 「ナポリの隣人」 2017年 イタリア 108分

主人公は、アパートで一人暮らしをしている77歳の元弁護士。

頑固で自分勝手で子供達にも見放されているおじいさん。どこにでもいる不仲な家族。

偶然アパートのお隣さんと親しくなった。でも、心配して様子を見にくる自分の子供達の深い孤独に無頓着な父親。そして、隣の家族に心を寄せる。自分自身の孤独を癒すために。家族関係の希薄さは、現代日本の問題かと思っていたら世界共通ね。この映画の大人の登場人物の全員が楽しそうではない。怒り・悲しみ・寂しさを抱えている。「血の繋がりだけでは、心は繋げない」努力が必要な事例。

 

 

2018/2/22  「500ページの夢の束」 2017年 アメリカ 93分

自閉症の女の子は、家族とは一緒に暮らせない。意思疎通と共同生活が困難なので施設で暮らしている。この女の子、曜日によって洋服の色を決めている。日曜日は赤色だ。洋服の色を見れば、何曜日の出来事かわかるのが楽しい。そして、週に1回、パン屋でアルバイト。気になる男の子もいる。家族とは離れて暮らしているけれど、家族同様に接して心配してくれる大人がそばにいる。アメリカにはこんな施設があるんだ。とびっくり!

ある日、この女の子が、映画の脚本コンテストに応募しようとした。

しかし、郵便では締め切り間に合わないため、初めての一人の旅に出発!

ハリウッドまで、3日間かけて500ページの脚本を届ける成長のロードムービー。

がんばれウエンディ!!