5月に観た映画

2019/5/9 ビル・エバンス タイム・リメンバード 2015年 アメリカ

 JAZZピアニスト・ビルエバンスの生誕90周年の記念のドキュメンタリー映画。8年の月日をかけて制作。51歳で生涯を終えた、壮絶な彼の人生が、友人関係を追いながらピアノトリオの美しい演奏曲とともにつづられる。JAZZに詳しくないけど、彼のピアノは、特別だった。甘く 優しく 一瞬で心を奪われる「ワルツ・フォー・デビィ」。

 

2019/5/30 ジュリアン 2017年 フランス グサビエ・ルグラン監督

 題名は、離婚した夫婦の11歳の男の子の名前。男の子は母親と暮らす。しかし、フランスの制度で隔週土曜日ごとに、別に暮らす父親と会うことになっている。(面会権というらしい)この父親は、思うようにいかないと、大声でわめき、暴力を使う。危険この上ない。

でも裁判できまったことは、守らなければと、誠意で行った結果こんな事件が起きる。

この男の子は心に傷をおったまま成長するのかと思うと悲しい。

 

2019/5/30 マチルド、翼を広げ 2017年 フランス ノエミ・ルボフスキー監督

 情緒不安定な母親と暮らす9歳の女の子マチルド、父親は他所で暮らす。この女の子、学校でも変わり者といわれてひとりぼっちで寂しいのに、その上に母親の面倒を見なければならない。無邪気な子供時代に大人の役目をする子供。子供の想像力は、フクロウを喋らせる。友人でありメンターとして。「ジュリアン」のように、暴力的な親のもとに生まれた子供。マチルドのように困った親だけれど「愛情」のメーッセージを伝えてくれる親。人生は、自分には非がないのに、悲しいことがいっぱいだ。

理不尽なのが人生。「C`est la vie」