花のあとさき ムツばあさんの歩いた道 2020 日本 百崎満春監督
埼玉県秩父市の楢尾に嫁に来た小林ムツさんと夫の公一さんが、畑に花を植え山に還す
様子を描くNHKドキュメンタリー映画。
老夫婦が暮らす集落に、子供達は、暮らせない。山の木が売れない、収入がない。野生の猿は、せっかく育てた野菜畑を荒らす。そして、子供達は、生活のために町へ降りて
行ってしまう。
集落には、年寄だけが残った。
ムツばあさんは、60歳を過ぎた頃、子供達が去った集落や、長い間生きる糧となった急斜面の段々畑が、荒れ果てていくのを見て、世話になった畑を閉じて、山に返すために、花を植え始めた。理由は「あんきに死ねる」から。その花は、1万本以上となった。
ムツばあさんが、屋根の上に野菜を干している。痛くて曲がらなくなった足を投げ出して、そんな様子が涙をさそう。
人のいなくなった集落が、猿やカモシカやイノシシたちのすみかとなった
異端の鳥(The Painted Bird)
3時間の長い映画という情報で、入り口に近い席にする。(退屈になったらすぐ帰れるように。)原作者は、ポーランドの作家でホロコーストの生き残で原作は、1960年に出版された。舞台はヨーロッパの片田舎。主人公は13歳のユダヤの男の子。
映画の開始から、突然の不気味な犬の断末魔の声でスタートした。一瞬、帰ろうかと思う
ほどだ。犬好きな方はこの映画の鑑賞をおすすめしない。なぜ、このシーンを最初に持ってきたのかがわからない。悪意のスタートだ。
ホロコーストを逃れるため、叔母に預けられるが、その叔母が死亡してしまい、身寄りのなくなった子供が、現実社会をどのように生き抜いたのかを、子供の視点からえがいている。
叔母の家のある小さな村では、少年の「黒い髪と瞳」は邪悪という迷信で、残酷な仕打ちにあい、弱肉強食の世界で、家族のいない小さな子供は、大人に殴られて、口もきけず、家畜のように生きていかざるを得ない。そして失語症となる。見に行ったことを反省した。
2020/11/13(金)鬼滅の刃 無限列車劇場版
ブームになっている映画なので、何がそんなに面白いのかと思って映画館へ
コロナで、観客は少ないと思っていたが、劇場待合室は、3密状態。
でも座席は、1席ずつ空けて観ることができた。
ストーリーも何もわからずに、映画館に入ったが、びっくり!「音楽の音が大きい」!!
それに、鬼退治って、桃太郎の現代版って感じかな?大正時代という時代設定によるものか、「かまどたんじろう」「ねずこ」とか、名前の音が異質すぎてまたびっくり!
見ていくと、精神の核を壊して廃人にするとか面白い設定だ。鬼は、固定された確実性で
アラームが鳴り始めるという、現代で「起きて戦え!」というのが、呼びかけのような気がした。ラストシーンで、死体をついばもうと待っていたカラスが涙を流した。絵が美しい。背景の自然描写が美しい。呼吸法がいろいろとあるようだが、不思議な映画だった。
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